シミュレーションデータベース

HDL デザインのデバッグ作業で最も一般的なのは波形による信号値の観測です。 その為、個々の設計者にとって信号履歴の保存と表示が素早く行えることは非常に重要です

数百万ゲート規模デザインでの波形データの取り扱いは下記の2点を十分に考慮されたものでなければなりません。

  • シミュレーションデータをデータベースに保存可能であること。 データの保存によってシミュレーション速度とメモリ使用率にあまり影響を与えないこと。
  • データベースのフォーマットを保存、表示を考慮して設計されていること。 膨大なシミュレーションデータのコンパクトな保存。データの読み込みと表示が素早く行えること。

Riviera-PRO は信号履歴を Aldec シミュレーションデータベース(.asdb) に保存します。 このデータベースはシミュレーション速度に与える影響が非常に小さく、メモリ使用率への影響もあまりありません。 1GB を超える大きなデータベースであっても数秒で読み込むことができます。 波形の表示とスクロールも使用者が全く遅く感じない速度で行うことができます。

ASDB ファイルの表示

ASDB ファイルは波形ウィンドウとリストウィンドウで表示させることができます。 波形ウィンドウでは、時間軸による信号値の変化を表示します。 リストウィンドウでは、信号値をタブのスプレッド形式のように表示されることができます。 二つのウィンドウは一つのウィンドウにまとめて表示させることもできます。 また、お互いの信号値を同期させることも可能です。

ASDB ファイルの読み込みと表示は数ギガバイトのファイルであっても非常に高速です。 波形をスクロールする際や拡大縮小する場合でも使用者が全く遅く感じない速度で行うことができます。

ASDB ファイルでの信号、信号値の検索は非常に簡単です。 検索を行うための各種オプションを用意しています。 クリックによる次のイベントへの移動、次の立ち上がりエッジ、立ち上がりエッジへの移動、ブックマーク機能、 タイミングカーソル追加機能などがあります。

現在確認している波形ウィンドウとリストウィンドウは、ウェーブフォームビューコンフィギュレーション ファイル(.awc)に保存することができます。 複数の .awc ファイルを統合して一つのシミュレーションデータベースを構成することができます。 これによって、現在実行中のシミュレーションと過去に実行したシミュレーションデータの区別が容易になります。

高機能デバッグ

HDL 専用テキストエディタとシミュレーションエンジンおよびデバッグ機能は密接に統合されています。 その為、デバッグプロセスも容易に行うことができます。 例えば、波形ウィンドウ上で信号のエッジをクリックしてポップアップメニューから「Show Event Source」を 選択すると HDL 専用テキストエディタが開きイベントを発生させているコードをハイライト表示します。

インタラクティブデバッグとポストシミュレーションデバッグ

波形ウィンドウ、リストウィドウによる信号値は、シミュレーション実行中に確認することもデータベース に保存して後から確認することもできます。 設計の初期段階では、インタラクティブなデバッグを行うことが多いでしょうし、リグレッションテストの段階では、 バッチモードで実行し、結果を後から確認することが一般的です。

波形比較

二つのシミュレーションデータベースを比較することができます。比較は、コマンドによる実行とGUI からの操作のどちらでも行うことができます。 二つの波形は信号毎に一つのウィンドウにまとめて表示され、差分には波形ウィンドウ上にラインマークが表示されます。


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